府立植物園バラ園 2500株のバラ園が原色に染まっています。左京区の府立植物園のバラ園は今が最盛期で赤、白、黄、紫など透き通るような原色が染めつくしています。大勢の人がバラ園に訪れており、左京区の2人連れの女性は「毎年来ています。昨年は少し遅れてきたけど、今年はぴったりの時期でどのバラも、とてもキレイの一言です」、「近くなのでよく訪れます。1年中いつ来てもなんか咲いていますね」と語り満喫した様子でした。
 バラ園で手入れしている職員は、「先日の激しい雨でちょと色があせたけれど今が一番です。ちょっとへたっている花はこうして切ります。最盛期を過ぎたら真ん中ほどからせん定し、肥料を施したり手入れをきちんとして来期に備えるんです」とハサミを入れながら話してくれました。
 バラ園では約250種、2500株ほどが全て綺麗な花を咲かせています。やさしいピンクにかがやくジャルダン・ドゥ・フランス(フランス産)、豪華な黄色の花を咲かせるエミールノルデ(ドイツ産)、薄い紫の小さな花をいっぱい付けているラベンダー・ドリーム(オランダ産)、純白に輝くアイスバーグ(ドイツ産)、薄いピンクの早春(日本産)、真っ赤なカーネーションのような花を付けるコンチェルティーノ(フランス産)、甘い香りたっぷりのクィーンエリザベスなどが見頃です。今週末までが最盛期でしょう。隣の噴水や西洋風庭園(沈床花壇)にも珍しい花々いっぱいで気持ち爽やかになります。
 またバラ園や温室前などには、カナリア諸島原産の珍しいエキウム・ウィルドプレッティが背丈3メートルから5メートルの円筒状にせり上がって花を咲かせています。(仲野良典)
 京都府立植物園=地下鉄「北山駅」下車すぐ。京阪出町柳駅がらバス「植物園前」下車5分。入園料=一般200円・高校生150円・小学生80円(60歳以上無料=年齢証明ができるのを提示)温室は別料金。開園時間=午前10時~午後5時(入園は午後4時まで)。