ブラシノキ 京都市西京区の桂川沿いの3カ所ほどでブラシノキというブラシそっくりの花がみごとに咲いています。写真は山から少し下流にある西京区の松尾大社桜門前にある背丈5メートルほどのブラシノキの花です。
 ブラシノキはオーストラリアが原産で日本には明治中期ごろに渡来したらしく、別名カリステモン(Callistemon speciosus)とも言われるフトモモ科の木です。葉は8センチから10センチほどで細長くて、枝の先端に管の中などを洗うブラシによく似た真っ赤(雄しべ)な花を穂状につけます。
 果実は2~3年も枝についています。写真のバックは松尾大社の江戸初期に建造されたりっぱな桜門です。参拝者が咲き誇るブラシノキを珍しそうに眺め、「これおもしろい。花みたいやけれど…。ブラシノキと書いてある」と興味津津で写真に納めています。(仲野良典)