安斎育郎勉強会 民青同盟京都府委員会(加藤伸太朗委員長)は13日、京都市北区の立命館大学で、安斎育郎同大学名誉教授を囲んで科学者としての生き方を学ぶ懇談会を開きました。学生ら約30人が集まりました。
 安斎氏は、自身が原発の安全性を問い、原発建設反対のたたかいに参加してきた40年間の経過を紹介。所属した東京大学内で、無視や研究発表が自由にできなくされるなどのいじめにあってきたとのべ、「それでも基本的に生き方を変えずやってこれたのは、大学の外で励ましてくれた運動や仲間があったから。みなさんも、自分の信じることにしたがって、困難に負けず、生きたいように生きてください」と訴えました。
 参加した学生は「放射能の危険性にどう備えたらよいか」など質問。安斎氏は、「自然界にも存在するレベルか、それ以下の放射能にも怖がって、福島県産の農作物を買わないという人がいる。市民が実態の数値で判断できる放射能リテラシーがもつ必要がある」と述べました。
 参加した学生は、「福井県の原発群はすぐそばにあり、自分の問題だと思う。再生可能エネルギーのことなど、まだわからないことをよく調べて勉強したい」と語りました。