十津川を励ます会 昨年9月の台風12号の豪雨で大きな被害を受けた十津川村を励まそうと作られた「十津川を励ます会」が、このほど水害復興支援企画として十津川村役場訪問、上湯温泉一泊の旅を行い、13人が参加しました。同会は、年金者組合相楽支部の布施田正志さんらの呼びかけで作られ、今回は支援物資(カンパしてもらったお茶)を届けました。
 十津川村役場を訪問し、更谷村長と面会。布施田さんが自身も経験した昭和28年の山城水害の経験を報告しながら、今回の大災害は他人事とは思えないと語り、十津川村に対する災害見舞いの文書を読み上げ、お茶を手渡しました。村長は感謝の意とともに、十津川村の災害復興への取り組みなどについて話しました。
 村長は明治22年に十津川郷を襲った大水害は、今回をはるかにしのぎ住民1600人が新天地を求め北海道に移住し、新十津川村を建設したこと、今回の災害には新十津川町からも支援をいただいた─とも話しました。
 役場の向かい側にある十津川村歴史民俗資料館では、館長が十津川村の歴史や十津川郷士の活躍、日本で一番大きな村であり、琵琶湖とほぼ同じ面積などを説明してくれました。村の配慮で入館料を無料でした。
 熊野本宮大社を見学し、上湯温泉・神湯荘に宿泊。宿では楽しい語らいや温泉を満喫し、翌日は玉置山、玉置神社に参拝し帰路につきました。布施田さんは「災害後、現地を訪れる客が少なく、昔から交流のある京都から一人でも多く観光してあげてほしい」と話しています。(井戸本武)