決起集会 民主党政権が衆院比例定数80削減を狙うもと、「選挙制度改悪に反対する決起集会」が23日、京都市中京区のハートピア京都で開かれました。京都総評や自由法曹団京都支部、京都憲法会議など6団体でつくる実行委員会が主催したもので、70人が参加しました。
 日本共産党の穀田恵二衆院議員(衆院比例代表近畿ブロック・京都1区予定候補)が、国会での選挙制度改革をめぐる議論について報告。民主党が比例定数80削減を閣議決定した(2月17日)ことに、民主党以外の全党が批判していることを紹介し、「選挙制度の抜本改革か、民主党の小選挙区維持かがたたかいの焦点となっている。私は皆さんのたたかいに励まされ、論戦できる。一緒にがんばろう」と訴えました。
 また、2大政党制のもと、小泉政権(2005年)からは社会保障の切り捨てなどの悪政が進み、構造改革路線を変えてほしいと期待された民主党政権(2009年)は国民を裏切って政治を後退させたと批判。「小選挙区制のもと、悪政を変えてほしいという民意が反映されない政治だからこそ、2大政党で政策に変わりのない政治へ劣化してきた。民意を反映する選挙制度へ抜本改革を訴えていこう」と呼びかけました。
 立命館大学の小松浩教授が講演。小選挙区制で05年に自民党が得票率48%で議席率73%を、09年に民主党が得票率47%で議席率74%を得たことを指摘し、「ばく大な死票を生んで少数意見を切り捨てる制度だ」と批判しました。また、「議会はそもそも政権を選択するためでなく、多様な民意を反映するためにある。比例定数削減は多様な民意を削ることが目的で、許してはならない」と述べました。