3・8国際女性デー京都集会 「3・8国際女性デー京都集会」が8日、京都市中京区のハートピア京都で開かれ、府内の各地域や労組などから80人が参加しました。
 あいさつした京都民主婦人連合会の伊藤啓子会長は、2月の京都市長選挙で広がった反原発や消費税増税反対など、要求で一致するたたかいの大切さとともに大震災で問われた国のあり方について述べ、「被災地の現状はこの国の情けない政治の現状を表している。世界の女性たちと手をつなぎ、未来のために力を寄せ合い1歩ずつ立ちあがり、歩んでいこう」と呼びかけました。
 村松いづみ弁護士が「未来にむけて 今、女性の力を―平等・権利・平和」と題して講演し、30年の弁護士活動中で女性をめぐる様々な問題をライフワークにする中で特徴的な差別事件を紹介しました。この中で、事務系の非正規労働者の女性の賃金差別裁判(2006年提訴)で敗訴したものの2011年から同職場で昇給し、差別の門戸が少し開いてきた事例を紹介。女性の非正規労働者はあらゆる世代で増えており、母子家庭と並んで貧困率が高いのが65歳以上の単身女性と指摘し、「年を重ねても素敵に生きている人も多い。自分に今できることをやっていきましょう」と述べました。
 フォークシンガーの野田淳子さんが、金子みすゞの詩に曲を付けた「私と小鳥とすずと」や韓国語やエスペラント語で歌うなど6曲を披露しました。