追儺式鬼法楽 紫式部が源氏物語を書いた地とされる京都市上京区の蘆山寺で2日、節分会「追儺式鬼法楽(ついなしきおにほうらく)」が行われました。
 「追儺式鬼法楽」は、開祖・良源(元大師)が300日の護摩供の修法をしていた際に出てきた三鬼を、護摩の法力と法器で降伏したという故事によるもの。三鬼は三種の煩悩(ぼんのう)、貧欲・瞋恚(しんい)・愚痴の三毒を表現しており、新しい年(旧暦)の節分の日に三毒を追い払い、開運をはかろうという行事です。
 太鼓とほら貝の音を合図に、松明と宝剣を持った赤鬼、大斧(おの)を持った青鬼、大槌を持った黒鬼が出現し、堂内に入ります。護摩供の修法がおこなわれているまわりを踊りながら修法の邪魔をしようとしますが、護摩供の秘法、追儺師の邪気払いの法弓などによって追われ、門外に逃げ去りました。最後に、蓬莱師、福娘が蓬莱豆や福餅をまきました。
 参加した女性(27)は、「三鬼が三毒をあらわしているという説明も面白かった。豆まきも迫力があってよかった」などと話していました。