私たちの組合は、京都駅から西北100メートルほど離れた所にあり、生鮮食料品を中心にした中規模のスーパーを営んでいます。消費税の税率が倍になったら、私たちのような中小の店はつぶれるしかありません。増税に反対です。
 民主党政府は、「社会保障と税の一体改革」などと言ってますが、その内容は、消費税増税とともに、年金額の引き下げや介護保険料・利用料の引き上げなど福祉の切り捨て、社会保障の改悪です。
 私たちのお客さんの多くは、地域のお年寄りです。政府の「一体改革」が実施されれば、お客さんの生活は二重の打撃を受けることになり、消費は一層冷え込むでしょう。
 私たち国民は今でも、財政が大変だからと福祉や医療の予算を削られ、ずいぶん痛い思いをしてきました。政府は、弱い者はいじめるのに、ムダを削るという、肝心のことをやっていないじゃないですか。
 やるべきことはやらず、増税だけするなど納得できません。(「週刊しんぶん京都民報」2012年2月5日付掲載)