タクシー業務センターは、府内のほとんどのタクシー業者が加盟している、業界を代表する団体の一つで、タクシー乗り場運営の窓口となっています。
 京都市は、四条通(烏丸通─川端間)を1車線化し、歩道を拡幅する計画を強引に進めようとしています。「車道を減らしても大きな影響はでない」と説明しますが、私たちは、交通渋滞が起るのではないかと非常に危惧しています。
 先日、市都市計画審議会で計画が決定されましたが、府警の委員は「渋滞の懸念がある」と反対しました。
 計画は、人と公共交通を優先する「歩くまち・京都」の具体化事業です。私たちも総論は賛成です。しかし、当初あった「車の総量規制」が消えてしまいました。四条通だけでなく、接続する烏丸通、河原町通も渋滞する危険性もあります。市は社会実験をやった結果、問題ないといいますが、金土日の3日間だけです。少なくとも、2~3カ月、平日も含め緻密な検証を行うべきだと考えています。
 事業費は10億円。今年度中にも設計に取りかかりたいと言っています。なぜ、それほどあわてて実施する必要があるのでしょうか。莫大な税金をかけて失敗するより、関係者の声を聞き、慎重に事業を進めるのが筋だと思います。(「週刊しんぶん京都民報」2012年2月5日付掲載)