京田辺市の平和都市推進協議会は、昨年夏に実施した市内小中学生を平和学習などのために広島市へ派遣する「広島派遣事業」について、このほど来年度も実施することを決めました。
 京田辺市の「小中学生広島派遣事業」は、終戦60周年の2005年夏に市民の要望や日本共産党市議団などの粘り強い取り組みの中で、初めて実施されました。その後も多くの平和を願う市民が継続実施を求めてきました。
 昨年には京田辺市の「非核平和都市宣言」制定の記念事業として7年ぶりに実施され、参加した小中学生が8月6日の「平和のつどい」で感想文を朗読し、また12月に開催された「京田辺市子どもの主張大会」でも同事業に参加した子どもらがその体験をもとに、平和の大切さを訴えています。
 この中で「広島派遣事業」の毎年実施を求める声もあがり、日本共産党議員団も市議会で取り上げた他、予算要求書でも毎年実施を求めていました。
 来年度の派遣事業決定を受け、平和都市推進協議会に日本共産党議員団から参加している水野恭子議員は、「派遣事業は、戦争や広島のことを知らないこどもが多い中で、唯一被爆国として、悲惨な経験を子どもたちに伝え、平和への願いを語り続けていくことが、私たちの義務であると思います。このような事業をこれからも続けられるようも頑張りたいと思っています」と語っています。(青木綱次郎)