帝国データバンク京都支店が11日まとめた2011年の府内企業倒産概況は、倒産件数が379件、負債総額は566億6300万円と件数・負債額とも前年を下回りました。
 件数は17.1%(78件)減、負債総額は27.6%(216億900万円)減でした。
 景気変動による「不況型」倒産は89.2%(前年89.5%)で、02年以降2番目の高さとなりました。
 業種別では「建設」が103件(構成比27.2%)と12年連続最多発でした。
 また昨年12月の倒産件数は28件(負債総額39億9200万円)で、前月から16.3%(10件)減少。負債額は18.0%(6億900万円)増加しました。
 調査した帝国データバンク京都支店によると、中小企業金融円滑化法など各種政策効果によって2年連続して件数・負債額が減少したと指摘。しかし、欧州危機や円高、電力不足など企業をとりまく環境は厳しいとのべたうえで、「消費税増税や年金問題から消費マインドは低下しており、今後、倒産件数は増加基調が強まる恐れも含んでいる」と述べています。