中村弁護士市長実現を訴える集会　「京の景観・まちづくり住民運動ネットワーク」は13日、京都市中京区のハートピア京都でまちづくりを市民の手にとりもどすために中村和雄弁護士の市長実現を訴える集会を開きました。脱原発を訴える市民団体「グリーンアクション」のアイリーン・美緒子・スミス代表が若狭原発群で事故が起きた場合の京都への影響について講演しました。
　アイリーンさんは、若狭湾原発群の地震による事故の危険性や事故時の被害予想などについて図や資料を使って説明しました。また、京都府の暫定計画では原発事故の際、福島と同様に避難区域の基準は年間20ミリシーベルトが適用されることを紹介。その上で「京都で20ミリシーベルトの基準に、反対の声を上げることは福島の人の応援になる、それができるのが京都のみなさんです」と語りました。さらに、原発から60キロメートルの福島市渡利地区での高い濃度の汚染や住民と行政のたたかいに触れ、大飯原発から60キロは京阪三条駅や御所が入ることを示し「原発事故がついに我々のリアリティーになった」と強調しました。
　駆けつけた中村さんは、京都から脱原発宣言の実行を表明。一方で立候補を表明した門川市長は掲げた基本政策で、今ある原発を残すのか、なくすのかには一言も触れておらず明確な立場の違いがあると強調しました。公契約条例や区民協議会などの市政刷新プログラムによる町づくりについて具体的に説明し、「住みやすい町をしっかりつくっていくために頑張ります」と決意を述べました。また、会場からの質問に丁寧に答えました。　
　集会の参加団体から梅小路公園の水族館問題や京都会館の建て替え問題などについて活動の報告が行われました。また、中村市長実現への行動提起として▽それぞれの地域、団体で集会を開き中村さんと懇談する▽同ネットワークとしてもっと宣伝行動に取り組む▽１月下旬の告示を待たず中村候補への支持を広げる─の３点が呼びかけられました。

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