京都焼却灰溶融炉ウォッチング 試運転中に8回目のトラブルを起こし、運転が停止している京都市の焼却灰溶融施設の現地見学会が24日開かれ、市民ら約20人が参加しました。同施設の稼動中止を訴える「市政刷新・山科の会」が主催したもの。
 山科区東野から伏見区醍醐にまたがる地域に工事中の同施設は、当初10年6月に本格稼動する予定が、同年4月高濃度のダイオキシン類が検出されたため運転停止。12月には炉内の耐火れんがに亀裂が発生。今年9月に試運転を再開しましたが、11月には炉内の粉じんが塊となって、冷却槽に落下し、作業員が軽いやけどを負う事故が発生。再び運転停止となっています。
 参加者は、市の案内で、クリーンセンターから運び込まれた焼却灰が仮置き場に山積みとなっている状況などを見学。「稼動のめどは立っているのか。トラブル続きの危険な施設は、中止すべきだ」など求めました。これに対して市は「いつ運転再開できるかは不明。今は安全第1に、点検確認作業を行っている」などと説明しました。
 日本共産党の北山忠生、宮田絵里子両市議、本庄孝夫元府議が参加しました。