東京電力福島第1原子力発電所の事故を受け、日本共産党は、「政府は、原発からの撤退を決断し、原発をゼロにする期限を決めたプログラムの策定を」と提唱、国民的運動を呼びかけています。原発問題、エネルギー政策についての府民各層の主張・提言をシリーズで紹介します。

日本の世論 心強い

 2005年にアメリカでイラク戦争に反対して行動を起こした11人のおばあちゃんたちが逮捕されるという事件があり、それを契機に結成した「おばあちゃんの平和旅団」の1人です。アメリカを「戦争しない国」にしようと「私たちは黙っていない」をモットーに外国の米軍基地撤去を訴えたり、子どもたちの軍隊への勧誘に反対するため兵士募集センター前で座り込むなどの活動をしています。
 女性の平和団体「コードピンク大阪ジャパン」の招きで初めて日本に来て、広島で原水禁世界大会に参加し、原爆の実相にも触れました。悲劇を繰り返してはならないと思いました。福島原発事故にも深く心を痛めています。核爆弾の脅威、エネルギーとしての原発、どちらもコントロールできるものではありません。それを人間が使っていること自体が恐ろしいことです。1日も早く地球上からなくさなければならないと思います。
 ニューヨークから30マイルの地にあるインディアン・ポイント原発は70年代に稼働し、1500トン以上の放射性廃棄物が蓄積されています。事故で避難が必要となる半径50マイル以内に住む800万人の避難計画はできておらず、操業許可更新に反対する市民運動が高まっています。日本で原発ゼロへの世論が高まっているのは心強いです。
 私たちは国の言い分をそのまま信じてはいけません。草の根で平和を願う世界の人たちと結び付き、正確な情報を入手し、共有し、連帯し、行動を起こしていく、これこそが平和への最も確実な道筋です。地球上から戦争、原爆、原発をなくすため立ちあがりましょう。(「週刊しんぶん京都民報」2011年8月21日付掲載)
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