20110731-01.jpg 弁護士の中村和雄さん(56)が7月30日、来年2月に予定される京都市長選挙に立候補することを表明しました。中村氏は、前回選挙(2008年2月)で、現市長に951票差まで迫りました。
 京都市内で推薦人とともに会見し、「東日本大震災と福島第1原発の事故を受けて、地方自治体のあり方が問われている。現市政の下、広がった格差と貧困を是正するため、今度こそ、市民とともに市政を刷新していきたい」と訴えました。
 会見で中村氏は、現市長の市政運営について、原発容認、国民健康保険料の値上げ、保険証の取り上げを始め、福祉・医療、地域経済・雇用など各分野で、市民生活を危機的状況にしたと批判。めざす新しい市政について、「市民生活を切り捨てるやり方と決別し、『地域循環型の経済・まちづくり』『中小企業や労働者のボトム・アップ(底上げ支援)』『市民参加』」の3点をあげ、「26年間の弁護士活動の中で、弱者の立場で活動してきた経験を活かしていきたい。多くの市民と一緒に新しい京都を作っていこう」と呼びかけました。
 推薦人の一人、出口治男弁護士は「今回の市長選挙は、東日本大震災後、日本が重大な岐路に直面する中で行われる選挙。市政刷新へ、再び中村さんにぜひ頑張ってほしい」と述べました。
 中村氏の略歴は、以下の通り。1954年、千葉県生まれ。東北大学卒。弁護士(市民共同法律事務所)。85年、京都弁護士会入会。京都弁護士会副会長を歴任。現在、日弁連労働法制委員会委員、龍谷大学法科大学院客員教授、「市民ウオッチャー・京都」事務局長。著書に「『非正規』をなくす方法」(共著)など。京都市北区在住。