「非正規」をなくす方法 非正規労働者の権利を守る運動にかかわってきた、脇田滋・龍谷大学教授と中村和雄弁護士の共著『「非正規」をなくす方法』の出版を記念する催しが19日、京都市内で開かれ、約130人が参加しました。
 『「非正規」をなくす方法』(A5判、221頁、新日本出版)は5月に出版され、非正規雇用の現状や生み出された経過の分析や海外の雇用制度の比較とともに、非正規雇用の解決の方向を具体的に提案しています。
 呼びかけ人の1人、萬井隆令・龍谷大学名誉教授は「著作には、派遣労働や偽装請負の実態が生々しく記述されている。運動と研究を一緒にやってきた脇田、中村の2人だからこそできたこと。労働組合をはじめ多くの人に読んでほしい」とあいさつ。片岡曻・京都大学名誉教授、出口治男弁護士、玉井均・きょうとユニオン委員長らが祝福の言葉をのべました。
 脇田、中村の両氏は、著作で紹介した韓国、デンマークの雇用制度や非正規労働者を守る運動の歴史を報告しながら、日本での非正規労働をなくす運動を発展させる必要性を訴えました。

 脇田氏は、「週刊しんぶん京都民報」で連載中の「脇田先生の労働相談Q&A」を執筆しています。