日本共産党京都府委員会の福島県南相馬市支援ボランティアが連日、現地で奮闘しています。6日から10日までを「がんばる相馬を支援するデー」に設定、西、伏見、山城、左京、南の各地区委員会の約20人が多様な活動を行いました。
 6日は同市原町区の津波被災地域を中心にして住民への聞き取り訪問を実施。「線量計がない。市役所の人が来て計ってもらっても、本当かどうか分からない」「子どものことがみんな心配。通学経路ですら放射能が心配」「洗濯物はすべて家の中に干す。話をする時も戸を開けない。開けてもすぐに閉める」「区長も市長も何も動いてくれない」などの不安や怒りの声が寄せられました。
 7~8日には、相馬市、新地町で、がれき撤去と、原発撤退署名を訴える行動を展開しました。
 新地町でのがれき撤去は、当初3日間という予定が、西、伏見、山城の各地区委員会の13人の奮闘で、あっという間に片付きました。
 相馬市玉野地域での原発撤退署名行動では、一軒一軒を訪問。同地域は相馬市の中心部から約30分、飯舘村、伊達市の北部に隣接する国道115号沿いの十数戸の山村です。住民からは「飯舘は村ごと対応しているが、相馬市は津波対策ばかり。この地域は見捨てられた」「東電からは何の補償もない地域だ」「こんな所まで来てくれるのは共産党さんだけです」と不安、怒りの声とともに、日本共産党への期待の声が寄せられました。
 9日は2班に分かれ、次つぎと届く野菜などの支援物資を車4台に詰め込み、仮設住宅に届けました。名付けて「野菜届け隊」、初の試みです。「こんにちは。日本共産党です。野菜を届けにきました」。一軒一軒訪ねると、次ぎから次ぎへと車の周りに住民が集ってきてくれます。3つしかないカボチャには、家の中から包丁を持ってきて、「みんなで分けようね」と小さく切り分ける奥さん。「どこの野菜や?大丈夫か?」との質問に、「京都の銀閣寺の近くで採れた野菜やでェ~」と言うと、あっという間に人だかり。大好評でした。
 野菜を届けながら「仮設の暮らしはいかがですか?」と対話。住民はほとんどが20キロ圏内の被災者です。「ここまで12回引っ越した」「家が狭い」「衣類を保管する場所がほしい」「線量計がほしい」「原発はいらん」…と実情や要望、意見が寄せられました。(K)