福井原発群調査 日本共産党の京都府、京都市、綾部、舞鶴市議団と兵庫県議団らは8日、福井県若狭湾の原発群を訪れ、調査しました。
 参加者が訪れたのは、関西電力美浜原発の関連施設「美浜原子力PRセンター」(美浜町)や日本原子力研究開発機構の高速増殖炉「もんじゅ」の構内(敦賀市)などで、原発の構造や、地震・津波などの安全対策などについて説明を受けました。
 職員やPR映画などの説明は、「若狭湾の強い岩盤の上に立っており、強い地震にも耐えられる安全対策を取っている」「津波対策は強化している」「原発は何重にも覆われ、放射能漏れを起こさないようにしている」など、原発の安全性ばかりを強調。同党の議員らは津波や地震対策、老朽化など安全性の問題なについて質問し、「福島原発では想定を上回る地震・津波の被害を受け、事故を起こした。福井の原発などは断層付近にあるのだから、あらゆる地震や津波、過酷事故対策などを強化すべき」と意見を述べました。
 また、福井県庁を訪れ、県原子力担当課や防災担当課の課長から原発の安全性や防災対策などについて説明を受けました。同県の職員らも「琵琶湖にまで被害が及ぶ事故は起こらない」「地震、津波対策は強化されている」と原発の安全性を強調しました。
 参加者を案内した日本共産党の佐藤正雄福井県議は、「関電など福井の原発関係者は『原子力は安全』という『原発安全神話』にとらわれている。福島原発のような事故は起こしてはならない。『原発ゼロ』に向けて京都や関西の方と力を合わせていきたい」と語りました。