京都母親大会 第56回京都母親大会(同実行委員会主催)が5日、宇治市の立命館宇治中学校・高校で開かれ、900人を超える参加者が集まりました。東日本大震災を受けて、原発について安全対策の見直しや計画的廃炉・撤退、再生可能なエネルギーへの転換を求める特別決議を採択しました。
 関西勤労者教育協会講師の中田進氏が「いのち 暮らし 憲法の輝くあしたへ」と題して記念講演。憲法条文にある基本的人権を紹介し、社会保障を整備することは国の責任だとのべ、「憲法を暮らしに生かす政治となるよう、国民で団結してたたかおう」と呼びかけました。
 また福島第1原発の事故について、広島、長崎、ビキニ環礁に次ぐ4度目の大きな被ばくだと指摘し、「放射能の脅威から子どもを守るのが母親大会の原点です。原発から再生可能エネルギーの転換を母親が進めると期待しています」と述べました。
 衣笠洋子事務局長が、昨年の日本母親大会の開催地となった福島県の母親連絡会を支援しようと、同大会京都(2009年)Tシャツを送ったことなど報告しました。