放射能から守る 子育て中の親などが福島第一原発事故や放射能の影響などについて考えようと結成された「放射能から子どもを守る京都・ママ・パパの会」が27日、京都市下京区のひと・まち交流館で初の交流会を開き、子育て中の母親ら約50人が参加しました。
 同会は、福島第一原発事故を受け、子どもへの放射能の影響などについて心配する府民や他府県から避難してきた子育て中の親などが、学習・交流することをめざして結成したもの。
 震災後東京から京都の実家に避難してきた立ち上げメンバーの岩佐明子さんは、「原発、放射能の恐ろしさや事実をもっと知りたいと思って過ごしてきました。みなさんが不安に思っていることはたくさんあると思うので、情報を交換し、交流しましょう」と述べました。
 参加者が自己紹介をしながら、放射能の子どもへの影響の不安やそれぞれが調べた内容などを交流。「放射能の影響が不安で、一人でパソコンで調べていた。もっと多くのお母さんと話したいと思っていた」「私のまわりは原発や放射能の問題について話せる雰囲気がない。少しでも話せたらすっきりできるかもしれないと思って参加しました」などの声が上がりました。
 仙台市から京都へ避難している女性(35)は、「京都に来てから、原発のことや子育てのことで同世代の人と話す機会が少なかったので、参加して本当によかった。今日知り合った人たちと今後も情報交換しながら子どもへの放射能の影響について考えていきたい」と語りました。