イシガメ 日本爬(は)虫両生学会会員の中川宗孝さん(58)=城陽市富野在住=は6日、11年前に標識をつけたイシガメを城陽市の古川での生息調査の中で捕獲しました。中川さんは「研究が進んでいない淡水のカメの貴重な成長記録が得られた」と語っています。
 捕獲したのは在来種イシガメのメス。2000年5月3日に、中学生有志(京田辺市・培良中学校)と古川で行った生息調査の中で捕獲し標識を付けたもの。甲羅の全長が18.5センチ、体重980グラム。11年間で甲羅の全長が7センチ、体重が745グラム成長していました。中川さんは1999年からカメの生息調査を始め、約1万匹に標識を付けてきましたが、11年経て捕獲されるのは初めて。
 また、中川さんは「比較的清流でしか生息できないイシガメが生活用水の流れ込む古川で11年以上生息していたことが確認できた。下水道の普及によって古川の環境が良くなってきたことの証明にもなる」と話しています。