岡部伊都子没後3周年 反戦を訴え続けてきた随筆家・岡部伊都子さんの命日の29日、京都市北区出雲路橋の旧邸でしのぶつどいが開かれ、岡部さんの友人・知人ら約30人が思い出を語り合いました。日本共産党から穀田恵二衆院議員(代理)、西山とき子元参院議員も出席しました。
 藤原良雄・藤原書店社長の開会あいさつに続き、親交が深かった上田正昭京大名誉教授、詩人の金時鐘さんが「本当に自分に厳しく、他人にはやさしい人だった」(上田氏)、「実の姉のように思い、雨の夜などこの時間も身を削って原稿を書いていると思うと胸がしめつけられた」(金氏)などと話しました。
 また、岡部さんが、阪神淡路・大震災の際に、原発の危険性を指摘した作品(「生かされている今」)が読み上げられると、会場から「岡部さんは先見の明があったんやな」などの声があがりました。
 晩年、交流のあった歌手・李広宏さんが「千の風になって」などの歌を披露しました。