東日本大震災による東京電力福島第一原発の事故について考える緊急研究集会(主催・エントロピー学会)が4月23、24の両日、京都市上京区の同志社大学で開かれました。
 同事故を受けて急きょテーマを変更して開催したもので、23日には220人が参加。『東京に原発を』『原子炉時限爆弾』などの著作のある作家・広瀬隆さんが記念講演し、「今一人ひとりが行動しなければ未来はない。原発に放射能を外部に出さない“壁”などなく、事故は絶対に起こしてはいけない」と話しました。
 また、「計画的避難区域」に指定された福島県飯舘村で3月末に放射線量調査を行った菅井益朗・国学院大学教授が報告し、「南部の牧草地では毎時30マイクロシーベルトを記録した。放射性物質は蓄積しており、子どもや妊婦はとにかく早く避難してほしい」と訴えました。
 24日には、元原発設計技術者の後藤政志氏が同原発事故について解説したほか、日本の原発の廃炉に向けてパネルディスカッションしました。(広瀬さんの講演詳細は、週刊しんぶん京都民報5月1日付に掲載)