宮城救援活動ルポ 民青同盟京都府委員会(加藤伸太朗委員長)の被災地・宮城県での救援ボランティアに、同行している京都民報社・西山頌秀記者の現地ルポです。

 石巻市立女子商業高校で、机や本棚の片付け、泥掃除に当たりました。
 同校は海岸から防潮林をはさんだ位置にあり、津波で1階は完全に浸水、校舎や体育館などの壁は崩れています。
 清掃は、市が来月から同校の校舎で授業を行う決定をしたのを受けて、同校教員らが要請してきたものです。作業は、廊下の防犯バリケードの撤去、図書室の本の片付け、泥の掃除など。泥は防潮林の効果でヘドロはなく、砂と防潮林の松の葉のみです。約2時間の作業で、ほうきで掃いて除去できました。
 同校の教員は「1カ月でかなり片付けられましたが、まだ使える状態にありません。こんな海に近い高校を再開していいのか、と物議にもなっています。でも私らは生徒たちに青空教室でもいいから授業をしてやりたい」と話していました。
 同校の周囲は崩壊した住宅かがれきしかありません。数時間前に通れた道が工事で通れなくなるなど、まだ混乱した状況です。(16時25分)