鳥羽離宮跡の桜

 名神高速の伏見南インター南東に広がる鳥羽離宮界隈は、城南宮、安楽寿院北向き不動などがある静閑な地域。今は桜並木が満開。満開のトンネルの下、近くの特養ホームの高齢者のみなさんが暖かい日差しを受けてきれいな桜をのんびりと堪能しています。
 鳥羽離宮は平安時代後期の白河上皇が造営した御所、御堂や苑池などが広がる離宮で東西1.5キロ、南北1キロに及び、平安京の中心である朱雀大路をまっすぐに南下した場所にあり、熊野詣出へ乗船する出発湊でもあります。
 鳥羽離宮の東殿を寺院に改めた真言宗の安楽寿院は、三重塔や阿弥陀堂(阿弥陀如来座像は重要文化財)、閻魔堂、不動堂、石造五輪塔(重要文化財)などが建てられた一大寺院です。現存の多宝塔は豊臣秀頼が再興したもので、鳥羽伏見の戦争では当院は官軍(薩摩軍)の本営となりました。
 鳥羽離宮界隈は観光ルートだけでなく、桜見物でのんびりと約2時間は散策が楽しめます。(仲野良典)

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鳥羽離宮跡の桜
鳥羽離宮跡の桜
鳥羽離宮跡の桜
桜スポットDATA

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  • 住所:京都市伏見区中島御所ノ内町
  • 交通:地下鉄烏丸線「竹田」下車
  • 開花状況:
  • 品種:ソメイヨシノ ほか