きょうされんボランティア 障害者共同作業所や授産施設、生活支援センターなどの全国組織「きょうされん」(本部・東京)の京都支部(粟津浩一支部長)は4日、東日本大震災の被災地・福島県郡山市へ3人のボランティアを派遣しました。3月30日に同本部は郡山市に現地本部を開設し、支援受け入れ態勢を整え、順次全国からボランティアを受け入れ始めています。近畿のきょうされん各支部は郡山市を中心に支援を行う予定です。
 出発した3人は、上京ワークハウス職員の宮本正一さん(60)、障害者福祉サービス事業所あらぐさ職員の粟野賢さん(27)、網野福祉会のヘルパー・上野晋司さん(32)で、いずれも障害者、高齢者ケアに詳しい専門家。九州からのボランティア2人と合流し、車2台に食糧や水、なべなどを積んで出発。現地では、安否確認の訪問活動や生活支援などの活動を13日まで行う予定です。
 粟野さんは「震災報道の中で障害者の人たちが載ってこないので心配です。身体障害や自閉症などの人に避難所生活は無理です。力になりたいと思い、立候補しました」と話します。上野さんは両親から阪神大震災でボランティア活動を行った経験を聞き、自分もできることをしたいと手をあげました。宮本さんは、「これまでの経験を生かし、何でもやる覚悟です」と力を込めました。

 きょうされんの支援活動についてはみやぎ支援センター活動報告を参照。