京都民医連 京都民医連は、東日本大震災の医療支援のため宮城県塩釜市にある宮城民医連の坂総合病院を中心に第二次支援部隊を派遣。3月21日から27日まで現地に入った第二中央病院の門祐輔医師・院長から支援活動について聞きました。(聞き手・西山頌秀記者)
 坂総合病院は都道府県が定める災害拠点病院です。坂病院から歩いて30分の塩釜港や少し離れた七ヶ浜では、船が住宅の屋根の上にあがり、道中ヘドロまみれになっているなど、壊滅的被害でした。病院は高台にあるため津波被害は免れましたが、周辺の病院施設も被災する中で、自家発電、地下水を確保する坂病院に救急患者が殺到していました。
 周辺の避難所は水道が復旧していない中でノロウィルスなどの感染が広がっています。土足のままトイレも体育館も移動していたことが原因の一つだと思います。半月も入浴していないことによる皮膚の荒れやかぶれ、湿しんなども目立ちました。
 避難所で私たちは当初、医療相談しかできませんでしたが、支援する人数が増えるごとにやることを増やしました。足浴、爪切り、シャンプーなどをすると、みなさん顔がほころんでいました。生後2カ月の赤ちゃんのもく浴もでき、お母さんから大変喜ばれました。ノロウィルス対策にトイレの清掃も行いました。医療とともに生活の支援が必要になってきていると感じました。
 被災地で感じたのは、公務員のがんばりです。避難所に入っている支援者はその場の状況しかわからないため、全体を見渡し、どこで何が足りないか把握し、適切に人や資材を派遣する支援が重要だと感じました。
 一方、京都市は保健所が一つのみ。あとは医師のいない保健センターです。医療体制があっても支援が十分に行き渡らない可能性があります。民間任せにせず公の責任を明確にした防災を進める政治が必要だと痛感しました。