金剛院の梅 京都の東山区にある東福寺の境内東側にある最勝金剛院の参道両脇で、マヤ紅梅(摩耶紅=Prunus mume cv. Mayako) が満開になっています。
 マヤ梅は桂川右岸に鎮座する梅宮大社の庭園にもあり、八重の紅花をつけて3月上旬から中旬にかけて開花しますが、今年は真冬なみの冷え込みが続いてマヤ紅梅もまだ花を咲かせています。
 梅の故郷は中国で古来から数多く改良され、分類法も研究者によってまちまちのようです。少なくとも花梅400種、実梅(ミウメ)100種類は確認されていると言います。梅は桜と同じくバラ科に属しており、マヤ紅梅は豊後梅(官城梅とも)の一つに分類する研究者が多いようです。
 京都にいつまでも咲く香り豊かな梅の花を、東北地方の避難されている方々のところに届けられたらと思います。今週いっぱい寒い北風が続くようですが、来週からはうららかな春を迎えるとの予報です。マヤ紅梅も一気に散ってしまいますが、被災された方々が寒さから解放され、明日へ向けての復興をお祈りします。(仲野良典)