15日、日本共産党左京地区委員会がイズミヤ前で取り組んだ東日本大震災への救援募金で、茨城県の被災者が福島第一原発による放射線災害に対する恐怖を訴えました。
 地震直後に茨城県つくば市から避難してきた二木静子さん(79)は、「福島原発に近く、爆発事故が起きたと聞いた途端にもうここにはおれないと思いました。少しでも西へ行きたいと、娘(3女)のいる京都へ孫を連れてきました」と涙ながらに話します。もう一人の孫は鹿児島県の親戚へ避難させたと言います。そして、まだ東京にいる長女のところへ電池や食料を送りたいと買い物へ来たと言います。「東京の娘には、幼稚園と乳飲み子がいます。娘がヨード成分の多いコンブやワカメ、ヒジキが欲しいというのでたくさん送ってやりたい」と走って行きました。

 募金の訴えに原発の危険性への怒りの声も出されています。
 「ここまでの原発事故は想定できなかった、なんてシャーシャーという東京電力は許せない」と怒っているのは鈴木正範さん(59)。「人体への影響はないというが、はたして本当なのか。本当のことをきちんと国民に伝えるべきだ。そもそもこんな危険な原発を国はどうして作ったのか、理解できない」と話していました。