4月1日告示、10日投票の京都市議選(定数69)に8人を擁立するとする「地域政党」・京都党。その実態を見てみると―。
予定候補は最近まで自民党、「オール与党」の一員を自認
 「昨秋の秋まで、私は自由民主党京都府連青年部常任幹事として、西京支部青年部長等を務めていました。…私の政治的見識を育てて下さった京都府連の諸先輩や後援会の皆様には、改めて、深く感謝するのみです。…」
 京都党の予定候補者(西京区)が2月、支援者に出したあいさつ文の一節です。自民党の公認争いに敗れて京都党から立候補することになりました。
 もともと京都党の村山祥栄代表は京都市議時代(03年4月~08年1月)、「市長与党の末席を汚す一員」(06年11月市議会本会議での発言)と自認。日本共産党を除く「オール与党」の一員として、ムダ遣いの典型である京都市内高速道路、焼却灰溶融炉をはじめ、敬老乗車証有料化、国保料値上げ、家庭ごみ有料化など180億円にのぼる市民負担増を含むすべての予算案に賛成してきました(賛成したのは在任中に提案された予算案など1832件のうち1830件)。
 村山代表は08年の京都市長選に立候補。現職市長を951票差まで追い詰めた「民主市政の会」の中村和雄候補の大善戦の結果について、「共産党に息を吹き返すようなことをしてしまった。想定外の最悪の結果」と発言しました(「きょうの論壇」08年3月号)。
 「大阪、名古屋の地域政党は首長にぶら下がっている組織。京都党は首長に依存していない」。村山代表は1日のマニフェスト発表の席上、「他の地域政党とは違う」と力説しました。その一方で村山代表は、後援会決起集会で「大阪維新の会」推薦の予定候補(現職の大阪市議)を迎え、激励のあいさつを受けました。(「週刊しんぶん京都民報」3月13日付)