TPP参加は断固反対です。今の政府を見ているとやきもきする。いつまでも政治資金問題を引きずっていないで、きばって農業の現状を見て、どうしたら再生できるのかを考えてほしい。
 与謝野町には700ヘクタール以上の農地があります。20町歩(約20ヘクタール)を超える大農家もいくつかありますが、旧加悦、旧野田川などの2地域を中心に中山間地も多くあり、TPP参加はこれらのどんな規模の農家でも悪い影響が出ます。農業を辞めてしまう人がどんどん出るでしょう。
 中山間地農業は、鳥獣害被害や高齢化で荒廃が進んでいます。与謝野町はシカ・イノシシがひどい。海に近い旧岩滝町地域では最近、ヌートリアが頻繁に出て荒らしていきます。個人では農業が続けられないと、法人化や小作でまだ力のある人が踏ん張っています。これ以上、農業を続けることが厳しい。この現状こそ政府には議論してほしい。(「週刊しんぶん京都民報」2011年02月27日付に掲載)