八幡市は17日、4月から子どもの医療費を小学校3年生まで無料化することを明らかにしました。2月5日から始まる3月議会に条例案を提出し、5000万円を予算化しました。日本共産党と市民の運動が市政を動かしました。条例制定後、新1~3年生に医療証を交付するまで1~2カ月程度かかるため、それまでの期間は、医療費の立て替え払いが必要ですが、領収書により償還払いをします。
 昨年12月の市議会で日本共産党議員団が小学校卒業まで無料化する条例案を提案、市民からも30人学級実施とともに小学校卒業までの無料化を求める「子育て応援」署名・請願が提出されました。しかし、日本共産党以外の与党会派がこれらに反対し、否決・不採択となりました。同時に、小学校3年生まで無料化を拡充する請願が全会一致で採択され、市の動向が注目されていました。
 子どもの医療費無料化拡充の実施時期も焦点となっていました。3年生までの請願採択を受け、日本共産党は、12月議会で直ちに条例化して、4月に円滑に実施できるよう提案しましたが、与党会派が市長にゆだねるという態度に終始しました。そのため、医療証交付までは償還払いと組み合わせるという変則的な形でスタートすることになりました。(山本)