伏見稲荷・初午大祭 8日は初午(はつうま)の日。伏見区の稲荷大社で初午大祭が営まれ、商売繁盛、家内安全を願う多数の参拝者で終日賑わっていました。
 初午は稲荷大神が稲荷山の三ケ峰から降臨して鎮座した日と伝えられています。境内の内拝殿から小さな祠(末社)まで、真っ青の稲荷山の杉と椎の枝で飾られた青山飾りがたてられます。
 「験(しるし)の杉」はあらゆる願い事が開運するというお守りで、これを授与してもらって家に持ち帰って庭に植えます。根付けば願い事が叶うとの言い伝えです。「験の杉」もいろいろあって中でも値段の高い「福かさね」になると矢・杉・絵馬・稲穂がワンセットになっており、たくさんの願いが叶うとか。
 長野県飯田市から参拝に来た男性ら5人は「今年は雪はないけれど、寒いのなんの冷えてるリンゴ農家です。豊作で災害がこないようにと神頼みに毎年来てます。もちろん家族みんなの健康が第一です」と笑顔で話しながら験の杉を授与してもらっていました。(仲野良典)
 「初午に狐のそりし頭哉(あたまかな)」(芭蕉)