京都・嵐山の高級リゾート旅館「星のや京都」(星野リゾート)の開業の際の工事で、京都市風致地区条例違反が行われたとして、住民団体が経過記録の公文書の情報公開請求を行い、市が非公開決定(昨年12月)したことをめぐって、同団体役員らが3日、異議申し立て書を市長宛てに提出しました。
 提出したのは、「京都・まちづくり市民会議」の事務局代表の中島晃弁護士、「京都・水と緑をまもる連絡会」の佐々木佳継氏ら5人。
 「非公開」とした理由は、「今回の件で公文書を作成していない」とするもの。しかし、両団体が市に提出した公開質問書(昨年6月)に、「担当職員が控えとして書き留めていたメモがある」(同年7月)と回答していました。
 「異議申し立て書」では、「メモ以外に経過を記録した公文書がないとすれば、メモは市情報公開条例に定める公文書に該当する」と指摘し、「公文書を作成していないことを理由にした非公開決定は誤っている。すみやかに取り消されるべきもの」と主張しています。