宇治市議会は27日、検察、警察による取り調べの全過程の可視化を求める意見書を全会一致で採択しました。
 意見書は、09年5月から施行された裁判員制度の下で、供述書の任意性や信用性がわかりやすく示される工夫が必要と指摘。検察庁が試行している「取調べの可視化」について、警察の取り調べが対象外とされ不十分と批判しています。
 その上で取り調べの全過程の可視化は、「えん罪の原因となる密室での違法、不当な取調べによる自白の強要を防止できるとともに、供述調書に書かれた自白の任意性や信用性が争われた場合には、取調べの録画、録音テープが証拠とされる」とのべ、国に早急に実現するよう求めています。