弘法大師縁日 21日は終い弘法。今年最後の縁日で京都市南区の東寺(教王護国寺)境内や寺の周囲は多くの露店が出店しにぎわっています。
 終い弘法には正月用品を扱う露店がたくさん出店し、買い物客でごったがえします。高野槙、門松、葉ボタン、千両、南天などの縁起物、おせち料理の食材は小芋、金時人参、ごまめ、塩数の子、黒豆、くわい、鏡餅、昆布、干し柿からみかんや京漬け物まで不況を吹っ飛ばすように売れています。
 下京区からきた夫婦は「終い弘法さんには毎年来てます。いつも千両と葉ボタンに松を買って先祖のお墓に供えてます」と語ります。また、大津からきた若い女性は「弘法さんは初めて。店がいっぱいあって、すごくにぎわっているので、とても楽しい。これは普段着の着物、買っちゃった。300円。こっちは2枚で1000円。とてもきれいな着物。あとは食べ歩きだけ」とにこにこ顔で話します。
 大きな修行大師の立像がある南門脇では、無事に一年を過ごし、新しい年も無病息災を祈念して墨で名前を書いてもらった護摩木や塔婆が供えられ、炊き上げられます。
 東門前では日本共産党の井上けんじ市議と大勢の後援会員らが、参拝者の人たちへ訴えていました。(仲野良典)