「北山の自然と文化をまもる会」は18日、京都市左京区の京都教育文化センターで自然環境や鳥獣害問題について考える「なぜクマは町にでる? PART2」を開き、30人が参加しました。
 同会幹事の主原憲司氏が、クマ被害問題の原因となっている森林の変化や環境問題について講演しました。
 主原氏は、地球温暖化によって、四国・九州地方の昆虫が京都府内で生息するようになるなど、植物や昆虫の生息状況がここ数年で大きく変化していることを解説。カシノナガキクイムシが原因のナラ枯れによる実の減少や、積雪量の減少によってシカが増えて植物が食い荒らされている実情などを示し「こうした環境の変化でクマの餌の減り、餌をもとめてクマが里へ降りてきている。本来山に生息する動物が住むことのできる環境をづくりが必要」と述べました。
 参加者から環境・生物保護などに関する質問が出され、主原氏がこたえました。