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 今月1日に亡くなった故守津忠義さん(享年76)と和可由さん夫妻の作品展「守津二人展」が16日、京都市中京区のヤマモトギャラリーで始まりました。
 守津さん夫妻は私立高校の社会科教諭だった忠義さんの退職後、アンデパンダンの美術団体「新美」の絵画教室などで学びました。二人展は、8月ごろから準備を始め、出展する絵や配置を考え、あいさつ文を用意するなど忠義さんが楽しみにしていたことから、開催を決めました。
 ギャラリーには、芦生の森や琵琶湖畔、潮の岬から見る荒々しい海、近年夫妻でよく出掛けた鞆(広島県福山市)の港町風景など自然をモチーフに、「風を感じ、音を聞き、ひたすら『光』と『影』にこだわって制作」(忠義さんが用意したあいさつ文)したという夫妻の水彩画、パステル画の作品30数点が並びます。
 この日開場直後に訪れた掛村明美さんは、5年程前に描かれたという忠義さんの自画像を見ながら、「作品から信念を貫き通した人柄が伝わります」といいます。夫妻に水彩画を教えた新美の中村修三さんは、「絵を描くことに常に意欲的で、夫妻でよく写生旅行に出かけていました。自然を愛し、大切にしたいという思いがよく伝わってきます」と語ります。
 21日まで。会場は、姉小路通河原町西入る。開場時間は11時~18時(最終日は16時まで)。問い合わせTEL075・231・2341(ヤマモトギャラリー)。