駐屯地創立60周年記念行事 陸上自衛隊福知山駐屯地で10月31日、「駐屯地創立60周年記念行事」と称した軍事イベントがおこなわれました。観閲式では、元陸上自衛隊員で、自民党の佐藤正久参院議員が、事業仕分けや人員削減に関連して「自衛官は戦力です」と発言するなど、自衛隊が憲法違反の戦力であることを、自ら暴露しました。
 福知山駐屯地には、隊員の教育などに使用する史料館「垣将集館」が存在します。この史料館に展示されている旧陸軍歩兵120連隊の年表には、堂々と「大東亜戦争」の表記がなされています。「大東亜戦争」はアジア・太平洋戦争に関して、当時の日本政府が戦争目的を「大東亜共栄圏」建設であるとして名づけた名前です。この名称は、アジア・太平洋戦争が、日本の植民地拡大のための侵略戦争であったことを覆い隠し、美化するものであり、日本政府も当然使用していません。
 このような表記を使用するということは、自衛隊が日本の侵略戦争を美化しているとともに、政府の統制にしたがっていないことを示しており、すみやかな改善が必要です。(椥原正)