就職に関する講演会 龍谷大学教職員組合・伏見地区労・伏見ふれあいユニオン共催による「就職に関する講演会」が26日、京都市伏見区の龍谷大学深草学舎で開催されました。厳しい雇用状況での就職活動を反映し、昨年の2倍の学生ら約55名が参加し、先輩たちが働く現場の生の声に熱心に聴き入りました。
 学生たちに 「各業界の先輩たちの話を聞いてみませんか」とはじめた講演会は今年で5回目を迎え、冒頭で龍谷大学教職員組合の村岡委員長は「各企業の先輩のみなさんの体験を通じての話が聞ける、そういう機会を持とうという趣旨で開催しました。いろいろな業界の報告を聞いて、これからの就活に生かしていってほしい」とあいさつしました。
 6事業所の現場労働者が報告。〇公務員(府職労連)=志は大きく、でも仕事は地味。基本姿勢は、住民の言い分を聞き正しく理解するところからが出発する〇マスコミ分野(放送局社員)=TVなど画面に登場する仕事だけでなく、様々なスタッフで成り立っている事業で、労働組合は大きな役割を担っている〇医療(医療相談員)=病院内で働く多職種の中で相談員の仕事の原点は憲法25条「生存権」保障〇民間中堅企業(機械メーカーの営業マン)=機械製作から販売・営業までの仕事の流れを知ること。お客さんからの「ありがとう」との言葉が一番嬉しい〇金融業(金融労連近畿地協組合員)=金融職場は収益本位の評価体系であり、場合によっては成績の取り合いもある。多様なコースの正行員や短期雇用・派遣・パート他様々な形態の非正規労働者が働いており、労働者の処遇や労働条件と労働組合の役割と取り組みも大切〇民間中小企業(女性事務職)=現実の業務や女性の立場として困った時の対処法など興味ある話でした。
 学生らはメモを取るなど熱心に聴き入り、「働いておられる方から直接話を聞けたのは良かったし、こんな機会があれば又参加したい」(3回生男子)、「具体的に仕事内容を教えて戴き、少しですが何をしているのか知れて良かったし、大変参考になった」(3回生女子)、「企業の表だけでなく、悪い点も教えていただいたので、あこがれだけで企業を決めることを防ぐことができた。金融の話しがとても参考になりました」などの感想が寄せられました。(仲野良典)