京都市の空き缶回収禁止条例改正案をめぐり、市は20日、市議会普通決算特別委員会・市長総括質疑で、新たなホームレス支援策を来年度から創設することを明らかにしました。日本共産党の岩橋ちよみ議員の質問に答えたものです。
 岩橋議員は、「国はホームレス支援方針として、都市雑業的な仕事や空き缶回収などの仕事の開拓や情報提供を行うとしている。市もこの具体化が求められている。方針に逆行する条例改正はやめるべきだ」と追及しました。
 これに市はこれまでの常勤の仕事の紹介に加え、廃品回収やビルの管理・清掃、短時間の警備など、短期や非常勤の仕事も紹介する「ホームレス能力活用推進事業」を始めるとしました。
 ホームレスや支援団体は、同改正案は「ホームレスの生活の糧を奪う」と反対の集会や宣伝を展開。批判の高まりを受けて、採決は28日の最終本会議まで延期されています。