舞鶴地域医療緊急要望 日本共産党の後野和史舞鶴市議団長と山内健舞鶴府政対策委員長、府会議員団は8日、危機的な舞鶴の地域医療を打開するため、府にたいし、緊急要望を行い、余田正典・府健康福祉部医療課長が対応しました。
 府と舞鶴市は「中丹地域医療再生計画」にもとづき協議を進めていますが、その一方で現実には、交通事故で多重外傷にあっても、頭と身体の手術が同じ病院で行えません。また常勤の麻酔科医が舞鶴共済病院に2人しかいないことから、救命救急の体制が事実上ない状況で、実際、腹痛で医療センターに運ばれた小学生が、腸閉塞と診断されたものの、市内の病院では緊急手術が行えず、福知山市民病院に転送されるという事態が起こっています。
 同党舞鶴地区委員会が行っている市政要求アンケートには「三カ月ごとに転院を迫られ困る」「何より国民健康保険料(介護保険料・市民税)の負担や医療費窓口負担が大きく通院できない」との悲鳴が寄せられています。
 申し入れでは、舞鶴市内で現に起こっている「危機」的状況に対し、中丹医療圏の整備に責任を負う京都府が強力なイニシアチブを発揮し、緊急の手立てを講ずることを強く要望しました。余田課長は「舞鶴の地域医療の現状は十分承知している」としながら、「舞鶴市では三次救急に近い体制があると認識している」と述べ、実際に起こっている危機的現状とはかけ離れた認識を示しました。