下鴨納涼古本市 第23回「下鴨納涼古本まつり」が16日まで、左京区の下鴨神社糺の森一帯で開催されており、11日の初日から大勢の読書家や研究者などが訪れています。主催は京都古書研究会で近畿まで含めた約30店舗が約80万冊の古書の即売会です。
 古本まつりは、33年前から百万遍の智恩寺などで即売会を行っていましたが、人出の多い大文字送り火の日も含めて同地で始めたもの。古書研究会会長の森下正巳さん(三蜜堂書店)は「最初は店舗も少なく、夜の森でやったんで人出は少なかったなどの敬虔やら試行錯誤をしながら、今では日本最大級の規模にまでなりました。本好きはやっぱり子どもからで、絵本や子ども向きのコーナーは人気があります」と言います。
 猛暑でも樹木で被われた糺の森は涼しく、木陰で主催者が用意した特製の団扇を持って店先の品定めをする人たちで賑わってました。右京区から訪れた大きな袋を持った男性は「毎年来てます。もう30冊は買いましたかね。教員をしており、文学関係が中心です。まだほしいのがありそうです」と楽しいそうです。
 洛西からきた専業主婦も「毎年楽しみにしてます。知恩寺の古本市にも行ってます。料理の本、美術関係、文学なんかをあさるのが楽しみで、出逢いというかそんなのが楽しいですね」と笑顔で品定めをしていました。(仲野良典)