20100726-03jpg.jpg 連日の猛暑の中、蝉しぐれが真っ最中で暑さを一段と感じさせます。セミはカメムシ目でセミ上科に分類されている「鳴く昆虫」の一つです。伏見区中書島では、酒蔵が立ち並び、十石舟が行き来する宇治川派流では、クマゼミが大合唱しています。
 セミといってもたくさんの種類があります。可愛く「チィーチィー」となくニイニイゼミ、早朝や夕刻に「カナカナ」と鳴くヒグラシ、「ミーンミーン」のミンミンゼミから、「ツクツクボーシ、ツクツクボーシ」のツクツクボウシ、「シャカシャカ、ワシワシ」とせわしげに鳴くクマゼミはまさに蝉しぐれにぴったり。さらに大きな声で「ジージージーー」と鳴くアブラゼミになると人も汗ビッショリ。
 ところでヨーロッパの人々はセミの声をとてもやかましく騒音ととらえているようです。日本では、暑い夏の風物詩の一つとしてとらえており、「静かさや岩にしみ入る蝉の声(芭蕉)」と聞く人もありますし、ゼミが鳴かないとどうしたのかなと心配する人もあるようです。
 京都御所では31日午後1時半から、「京都セミ殻現地調査会」が行われます。セミの抜け殻を集めてセミの分布や生態なども観測をします。調査員を募集中です。問い合わせ先は京都産業大学付属高校生物部TEL075・212・5610。(仲野良典)