鉾建て始まる 祇園祭のハイライト、山鉾巡行(17日)を前に山鉾を組みたてる「鉾建て」が10日、京都市内の四条通周辺各山鉾町で始まりました。この日は梅雨の合間の晴れ間が広がり、青空の下、大工方、組み立て方と呼ばれる職人がくぎを1本も使わず、わらの縄で木材を固定する「縄絡み」という伝統技法で組み立てていきました。長刀鉾をはじめ、函谷(かんこ)鉾、鶏鉾、菊水鉾、月鉾の5基の鉾建てが行われました。
 巡行で先頭を走る長刀鉾(下京区長刀鉾町)の鉾建てでは、沿道から多くの通行人が見守りました。
 鉾建てを見ていた女性(63)は、「鉾の組み立ては初めて見ました。ここから大きな鉾になるんですね。山鉾巡行が楽しみです」と話していました。