李朝の「木偶」展 韓国で李朝時代に弔いのために使われていた人形を展示する「李朝の『木偶』展―豊饒な葬いの群像」が李朝喫茶・李青(京都市上京区)で開かれています。
 木偶(モグ)とは、朝鮮時代後期に身分の高い人たちの葬儀で喪輿(サンヨ・死者を埋葬地まで運ぶ輿)を装飾するために使われた木彫りの人形のこと。夫婦や家族、逆立ちする大道芸人や異界との媒介とされる鳳凰などをモチーフに、色彩の豊かさと生を讃えるおおらかな造形が特徴です。今展では、19世紀後半から20世紀半ばまでの木偶、約100点を展示。木偶だけを集めた展示会としては日本初です。
 
 会場の「李青」は、高麗美術館を建設した鄭詔文氏を父にもつ鄭玲姫さんが始めた李朝美術をふんだんに取り入れた喫茶店。韓国の生活空間を再現した店内は鄭さんが一つ一つ収集した李朝時代の家具や陶磁器が飾られており、今展でも普段お店に飾られている棚に木偶が並んでいます。鄭さんは、「韓国は弔いの場面でおおいに泣きますが、一方でユーモラスな人形を飾るなど死生観の不思議さを感じます。韓国の伝統家屋の中で当時の朝鮮の人々が実際に使っていた人形を直に見ることができる滅多にない機会です。ぜひ楽しんでもらいたい」と話しています。
 場所は京都市上京区河原町通今出川下ル二筋目東入ル。8月8日まで。11時から18時。月曜休み。一般500円、中学生以下無料。展覧会期間中はお茶・お菓子800円のみ。問い合わせ先は、TEL075・255・6652。