京都で志位委員長 「日本共産党の躍進と成宮さんの勝利で、消費税増税ストップしよう」─。参院選のラストサンデーとなった4日、日本共産党の志位和夫委員長は京都駅八条口イオンモール前で、成宮まり子参院京都選挙区候補とともに訴えました。
 2500人の聴衆を前に志位氏は、「選挙戦もあと一週間。京都選挙区では当落線上まで追い上げた成宮さんを京都の代表として国会へ押し上げてほしい。大激戦の比例区でも650万票、5議席以上獲得へ、京都から日本共産党躍進の大波をおこしてほしい」と切り出しました。
 志位氏はこの日朝のテレビの党首討論で、「大企業減税の穴埋めのための消費税増税」という同党の主張の前に菅首相が反論不能に追い込まれた様子を詳細にのべました。また菅首相が増税しなければ「ギリシャのようになる」との主張に、「ギリシャはこの10年間に法人税を40%から24%に引き下げ、消費税は18%から23%に引き上げた。菅首相のやろうとしていることは、日本をギリシャのようにしてしまうことだ」と指摘しました。
 さらに志位氏は、菅首相が増税に対する国民の怒りを前に、動揺と迷走を始め低所得層への還付をいいだしたことをとりあげ、「還付するぐらいなら、はじめから増税なんてするな、といいたい」と批判。「1979年の総選挙で共産党が躍進し、増税をやめさせた。今度の選挙でも増税に反対する日本共産党を伸ばし、成宮さん勝利で『増税なし』の結果をつくろう」と呼びかけました。
 経済の立て直しについて話を進めた志位氏は、「大企業応援からくらし応援」への経済政策の転換の必要性を訴え、「財源は政治の姿勢を変え、5兆円の軍事費にメスを入れ、大企業・大金持ち減税を見直せばある」と指摘。同党の「成長戦略」を説明し、「暮らし、権利を守るルールある経済社会をつくろうという願いを共産党に託してほしい」と呼びかけました。
 また志位氏は民主党が衆院比例代表の定数を半減する法案を秋の臨時国会にも提出する動きがあるとし、「民主主義破壊の暴挙」と批判。「財界にも、アメリカにも堂々とモノが言える日本共産党を伸ばしてこそ明るい未来が開く。『日本の夜明けは京都から』を合言葉に、京都から日本共産党と成宮さんの勝利を」と呼びかけました。
 成宮候補は「大激戦。今度こそ命・暮らし・平和守る仕事を国会でやらせてください。消費税許さない願いを集めて日本共産党の躍進と私の勝利へ支援の輪を広げてください」と訴えました。