フェイジョア 京都市伏見区の桃山丘陵にある独立行政法人「森林研究所関西支所」で、白い綿マフラーに真っ赤な花のフェイジョアの花がきれいに咲いています。
 同支所は近畿・中国・北陸地方2府12県にわたる森林・林業を研究対象とする施設。所内には、約230品種の樹木は四季折々の花を咲かせています。今は、正門からは1955年に植えられた10メートルはあるメタセコイヤ並木の左手奥にフェイジョアの花がきれいに咲いています。
 フェイジョアは昭和初期に南アメリカから渡来した高さ約4~5メートルの熱帯性果樹。花はセンチほどで、花弁は厚く、写真のようにマフラーのような白い綿毛に被われています。雄しべは赤く先端は黄金色に輝いています。フトモモ科に属し、フトモモ、アデク、ユーカリノキや6月1日付けの「京都民報Web」でも紹介したブラシノキの仲間です。果肉は生食やジャムなどにもされ、パイナップルのような香りがあってパイナップルグァバという別名もあります。
 同研究所は府立植物園とはちがい、特に都市近郊の森林や里山のもつすぐれた機能特製を解明し、その総合的な利用手法の確立をめざし、試験研究と技術の指導普及など行っており、所内には樹木園、実験林、苗畑、竹林、広葉樹、針葉樹林などが植生され、森林微生物実験棟、樹病低温実験室、森林害虫実験室、鳥獣実験室、治山実験室などで5つの研究グループ編成で研究にあたっています。樹木・竹林園など見学者に一般公開されています(同研究所TEL075・611・1201)。(仲野良典)
真っ赤なブラシノキ