学生フェスティバル 京都府学生自治会連合は、5月31日に京都市上京区の京都アスニーで学生フェスティバルを開催、約50人が参加しました。
 「生きることと自己肯定感」をテーマに高垣忠一郎氏(立命館大学教授)が講演。
 高垣氏は、受験戦争や就職活動、人間関係で生きづらさを抱え、不登校や引きこもりとなる現代の子ども・若者の問題に言及。テストの点数など一部分だけを取り上げて、「『いい子でいないと見捨てるぞ』という脅しを親や教師などから受け、自己の否定を生み出している。こうした日常が、『自分が自分であって大丈夫』というありのままの自分を受け入れる『ゆるしの自己肯定感』が築けない子どもたちを増やし続けているのではないか」と述べました。また、「愛された経験が人を愛する存在に育てる」として、「かけがえのない自分を認め、愛すことが周囲の人々を大事にする姿勢につながるので、大学でいい友達を見つけるよう努力しよう」と訴えました。
 また、学生を取り巻く問題、今注目されている社会問題として「学費・奨学金」「教育」「雇用・就活」「平和」を分科会で取り上げ、各方面で活躍する諸氏を招いて開かれました。
 「学費・奨学金」の分科会では、大学教員などを招いて日本の異常な高学費や奨学金制度の未熟さなどを学び交流しました。「平和」の分科会ではNPT再検討会議の開かれたニューヨークでの国際行動に参加した学生が報告し、核兵器・米軍基地・日米安保条約の問題で議論を交しました。(山手五郎)