最賃伝説スタート集会 「京都府の地域別最低賃金、時給729円で、人間らしい生活は可能?」―― 京都総評青年部は今年も6月の1カ月間、『げんなり!最賃伝説。~第7章~』を実施します。チャレンジャーは43人です。(平均年齢25.4歳)
 これに先駆けて5月31日、ラボール京都においてスタート集会を開き、35人の屈強な(?)青年が集まりました。梶川憲京都総評事務局長を講師に『今年度の最低賃金抜本改善をめぐる情勢と攻防の焦点』と題してのミニ学習会を行ない、最賃を引き上げることは地元経済の底上げにつながることを学びました。
 学習会の後は、最賃生活になると一体いくらになるのかを実際に計算してみました。
 この最賃生活は京都府の最賃でフルタイムで働いた場合、月額12万6700円程度になります。そこから家賃や税金などを差し引き、その余った額で生活を行ってみるという企画です。参加者の平均は1日約1500円程度という数字が出ました。これで参加者は三食はもちろん、交通費や交際費などを賄わなくてはなりません。
 今年のスタート集会で話題になったのは、奨学金の問題です。参加者の一人は普段、月に2万円近くを返済していますが、これを最賃生活のルールに当てはめると、生活そのものが成り立たなくなることを目の当たりにして、最賃の額が改めて低いことと、奨学金の抱える問題を実感しました。
 こうした様々な問題に対して、はたして最賃生活のチャレンジャーは日本国憲法に書かれているような“健康で文化的な最低限の生活”を送ることができるのでしょうか。最賃生活をしている青年たちの声がインターネット上で見ることが出来ます。是非、ご覧ください。(永井)
ソコアゲproject~げんなり!最賃伝説~